私は、大学卒業後、新卒で地元の公務員(警察官)として働き始めました。働く中で公務員という性質がモチベショーンが上がらないと感じたため、転職活動を開始しました。
そんな私が、初めての転職活動で知っておいた方がいいことや元公務員の視点からできるアドバイス等をまとめました。
この記事を読めば、初めての転職活動で不安が多い方も、公務員からの転職活動を考えている方も参考になるようにまとめていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
公務員からの転職活動で学んだ10のこと〜転職活動が初めての人へのアドバイス〜
1 若いは最強
私が転職したのは25歳。社会人3年目。安定した公務員生活にも慣れ、「このままでいいのかな」という思いが強くなっていた時期です。
周りは、ビジネスの世界で重要なポジションを任されていたり、自分で経営に挑戦していたり、プライベートでも結婚したり、マイホームの話をしていたり。だんだん焦りに似たような感覚も生まれてくる人も多いと思います。
私は、もちろん“安定ルート“を将来は築きたいと思っていますが、今じゃないと思い、転職という選択肢を選びました。
当たり前ですが最初は怖かったです。「公務員という安定を捨てて後悔しないか」、「スキルや経験があまりないのにやっていけるのか」、「そもそも何がしたいのかわからない」。そんな不安ばかりでした。
でも、いざ一歩踏み出してまずは転職活動を始めてみたらーー「若いは最強」ということに気付かされました。
25歳はまだまだこれからの年齢
転職活動を通して、企業の人たちからよく言われた言葉があります。
「25歳ならこれからいくらでも伸びる」
「ポテンシャルを見てるからこれから楽しみ」
そうです。民間の転職市場では年齢が明確な価値になります。知識やスキルが転職時点で足りていなくても伸び代に期待してもらえます。
それに、中途採用者の方が新卒よりも社会人経験があることから企業からも需要がたくさんあります。育成の時間が短くて済む、これまでの経験を活かして新卒にはないノウハウや新しい風を吹き込んでくれるなど採用する企業側のメリットもたくさんあることが活動を通してわかりました。
公務員の世界では、「年齢=年功序列」が基本になりますが、民間では「若い=変化に強い、柔軟、学ぶ余地がある」というプラス評価になります。
失敗してもいくらでもやり直せる
転職で今よりいい環境で働きたい、年収を上げたい、ワークライフバランスを整えたい。活動理由は人それぞれありますが、失敗する可能性も拭えません。
でも、20代なら仮に「違ったな」と思っても軌道修正ができます。これは本当に大きいことです。
30代になり、家族・ローン・キャリアの重みも増してからだとやっぱり厳しいところはあると思います。(本当にその人次第ではありますが)
20代のうちなら“自分のためだけにリスクもとれる“絶好のタイミングです!
動かなければ何も変わらないし、たとえ動いて失敗したとしてもそれが経験になり、次に活かせばいいだけです。そう思えてどんどんチャレンジできるのが20代の一番の強みだと思うので、後悔するなら動いてからしたいものですね(^^)
まとめ:若さは遠慮せず使い倒す
「まだ若いし、経験もないから、、、」と謙遜するのは非常にもったいないです。若さは、堂々とアピールするべき“資産“です。だからこそ勇気を出して動いた自分を褒めてあげたいですし、私より年上でも年下でもどんどん動いていきましょう!
もし、今の仕事にモヤモヤしている若い人がいたら伝えたいです。
「迷っている時間が一番もったいない」
「今この瞬間が人生で一番若い瞬間であることを忘れない」
2 ビジネスの世界では相手の損益が発生する
公務員しか経験していなかった私にとって一番ギャップというかショックを受けたのは、「仕事=誰かの損益に直結する」という感覚です。
公務員の仕事は、“仕組みを守ること“や“公平さ“が基本ですよね。
警察官として勤務していても、市民一人一人の“暮らし“や“安全”に貢献する実感はあるものの、その行動で誰かが得をするとか損をするとかって、はっきりとは見えませんでした。
だけど、民間(ビジネスの世界)では、「今日のあなたの行動で、会社は1万円失うかもしれないし、10万円得られるかもしれない」といったことが当たり前です。公務員の世界に染まっている人からするとこれに慣れるのに一苦労かもしれません💦
でもそれがビジネスの世界の面白さだと思うので刺激的な毎日を求める方には楽しい環境ですよね(^^)
一つの言動が”数字”になる「世界
メール1本の出し方、会議での発言、資料の質、スピード感など。全部が「結果」に変わります。そしてその結果は、売上・利益・顧客満足・コストといった形で見えてきます。
例えば、
・営業メールのタイミングが早ければ契約が決まるかもしれない
・逆に、提案が遅れれば、他社に取られて売上ゼロになるかもしれない
そんな、「勝ち負け」のある世界は、公務員時代には味わうことのできなかった緊張感です。
やりがいの”質”が変わる
正直、公務員から民間に転職したら、このギャップに最初は誰もがしんどさを感じるかもしれません。
「これをミスったら損失になる」
「判断を誤ったら、お客様が離れてしまう」
公務員の方は責任感も強いでしょうから考えてしまいがちです。
でも逆に、「自分が動いた結果で、会社が得してる」ってめちゃくちゃ嬉しいし楽しいと思いませんか?
そもそも安定している公務員を捨てて転職しようと思っている方は、今よりも刺激を求める方が多いと思うのでこのギャップなんかに簡単に負けないと思っています!
公務員時代には見えにくかった”成果”や”数字”が、民間ではリアルにフィードバックとして返ってきますし、それが想像以上にモチベーションになるのであまり心配もいらないと思います!(^^)
まとめ:ビジネスの現場では、「誰かの損得」が動いている
これに気づいた瞬間から仕事への向き合い方も変わります。
・「何のためにやるのか」
・「この提案で相手は得するのか」
・「ミスをすると、誰がどんな損をするのか」
こういった視点を持つことで責任感も生まれるし、自分の仕事に”意味”を感じられるようになりました。
公務員時代は「失敗しないこと」が評価される環境だと思います。民間は「どう利益を生むか」が問われるのでこれが仕事の”質”の違いだと私は思います。
「安定した毎日は送れている子どモヤモヤする」、「もっといろんなことにチャレンジして成果を出したい」と思っている方は、公務員からビジネスの世界に思い切って飛び込んでみてはどうでしょうか?特に若いうちなら環境が180°変わっても、吸収力でいくらでも対応できるはずです!
3 面接は気楽におしゃべりの場
転職活動を初めて最初にぶつかった壁。それが「面接」でした。きっと多くの方が面接に対してネガティブに捉えているのではないでしょうか?
民間企業の面接って、正直怖いな、、。詰められたりするのかな、、。いろんな不安が出てきますよね。
スーツの着こなしから気合いを入れて、志望動機を噛まずに話す練習をして、「御社の理念に共感し、、」なんてカチカチの受け答えをしようとして。ただひたすら準備したものを暗記しようと頑張る。
、、、でも実際に10数社受けてみて分かったことがあります。
面接って、思ってたより、”ただのおしゃべり”でした(笑)
採用担当者も優しい人間だった
特に最初の頃はガチガチで、「台本通りに話さなきゃ」と思って全く会話になっていませんでした。
でも半数くらいの多くの企業の人事の方が、ニコニコしながらこう言ってくれました。
「うちは”面接”ってより”面談”だと思って、お互い合うかどうかお話ししましょう。というスタンスなのでリラックスしてください。」と。
その面接官の笑顔を見た瞬間、肩の力がスーッと抜けました。話してみれば向こうもちゃんと目を見て頷いてくれるし、時には雑談混じりで趣味の話などで盛り上がりました☺️
形式ばった問答ではなく、「人間同士の対話」だったのです!
受け答えの上手さよりも素の考えを聞きたい
これは面接を何度もこなして気づいたことですが、受け答えが完璧な人よりも、言葉に迷いながらでも自分の言葉で話す人の方が印象が良いです。
「少し考えさせてください」と言って数秒止まってから話してもよし。
「正直まだ答えが見えていないんですが、、」と前置きしてもよし。
むしろそうやって素直に話すことで、向こうも「この人信用できそう、嘘はつかなそう」と思ってくれるはずです。
民間では、”スラスラ話せる人”よりも”本音で向き合える人”が求められていると感じました。
面接とは、「この会社と合うか」を確かめる時間
面接=審査と考えていませんか?それは緊張にもつながります。審査というよりも、面接=相性確認です!
これが本質だと思います。採用する側も、「この人と働きたいか」、「この人はうちの環境でうまく働けるか」を見ていますし、こちらも「この人たちと働きたいか」を見ていいんです!
書類選考通過率は約30パーセントと言われています。企業側は、書類選考を通過させて面接している時点であなたを採用するつもりで話を聞いています。だからこそ、お互い本当にここで働くのが合っているのかという確認をするだけなのです。お互いにとってのミスマッチを防ぐためなので何も怖がらずに堂々と楽しんじゃえばいいんです(笑)
そう考えたら、面接ってむしろ”選ばれる場”ではなく、”選びに行く場”でもあるんですね(^。^)
まとめ:お堅い自分を脱いで、本音で話そう
24歳で初めて面接を受けた時は、背筋ピーンでまじめな顔しかできませんでした。でも今なら笑って言えます。
「面接は、気楽なおしゃべりの場です!」
そして、うまく話そうとするより、”あなたらしさ”を出せることこそが、最大の武器になります。この感覚をつかめてから面接が楽しくなりましたし、後半の面接なんてほぼ無双状態でした(笑)
様々な業界職種、その企業ならではの事業なども、面接を受ければ受けるほど視野が広がり楽しいです(^O^)
もちろん礼儀マナーは守るのが当たり前ですが、面接の機会も縁あってこそだと思うので楽しみましょう!
面接官とのおしゃべりだと思って気楽にやれば与える印象も柔らかく一緒に働きたいと思ってもらえますよ(^。^)
4 転職エージェントは2つ活用する
24歳で転職活動を始めた時、まず何をすればいいのか全くわかりませんでした。新卒で警察官になったのもあり、エントリーシートすら?の状況でした。
求人サイト?履歴書の書き方?面接対策?
全部ググりながらの手探り状態で始めました(笑)
そんな中、出てきたのが「転職エージェント」という存在でした。この転職エージェントは、転職活動が初めてで私みたいに民間も初の人にとっては、強力な味方になりました。
1社だけに頼るのはちょっと危険!?
最初はとりあえずという気持ちで、大手1社のエージェントだけを使っていました。しかし、なかなか魅力に感じるような求人と出会えず、転職活動が進む感じがしませんでした。
今振り返ると、もっと自分から希望条件だったり面接対策などの疑問を投げかけ、定期的に面談をすればよかったのかなと思います。ただ最初の頃はよくわからなかったですし、自分に合わなかたのかなと思います。
モヤモヤしながら自分でいろいろ調べていると、聞いたこともない中小の転職エージェントサービスに出会いました。
「聞いたことないし不安だな、、」とは思いつつも、レビューなどを見てとりあえず始めてみることにしました。
特徴としてLINEでやり取りするところだったのですが、これが本当に使いやすかったです!気軽に相談できるし、何をやっていいかわからないときでも、エージェントさんから定期的に面談を組んでくれたりどんどん前に進んでいるなという実感を感じられる存在でした。
求人も自分に合いそうなところをピックアップして送ってくれるので、非常に転職活動のストレスが軽減されました(^O^)
もちろん無料で使えましたし、大手じゃなくてもこんなに使いやすいエージェントに出会えたのがよかったです。
結果的に私は、主に大手1社と中小1社の2つのエージェントを使いました。中小をメインで使いつつ、大手の方で自分で検索して進めるという流れが個人的には合っていました。
このように転職エージェントは2つ以上活用するのがおすすめです!基本的に無料ですし、求人数も増えるのでうまく自分に合った使い方を見つけましょう。
2社使えば、「主観」を減らせる
転職って、正解がないからこそブレやすいものです。でも違う立場のアドバイザーの意見を並べて比べることで自分の軸が見えてきます。
「A社では厳しいと言われたけどB社では推された」
「この業界、片方ではおすすめしないって言ってて自分の考えと同じだな」
そういう視点があるだけで、冷静に判断できるようになります。
また、大手エージェントだけだと、一人一人にかけられる労力が限られるのでなかなか進まなかったり、ミスマッチにもつながりかねないのであまりおすすめしません。
本当に担当のエージェントさんによりますが、とにかく転職させればエージェント側は儲けになるので転職を急かされたりするケースもなくはないです。
このようなケースを防ぐためにも最低2つ以上の転職エージェントを活用するのが転職成功へのカギとなります!
まとめ:迷ったらもう1社。相談してみよう。
転職は、一発勝負じゃありません。情報を集めて、比べて自分に合う選択肢を選ぶものです。だからこそ、転職エージェントは2つ使う。それが後悔しないコツとも言えると思います。
1人の意見だけを信じるのは少し危険です。複数の目で見て、自分で納得できる道を選びましょう。きっと自分に合った転職エージェントサービス、キャリアアドバイザーに出会えると思います!☺️
5 企業の口コミサイトを参考にする
転職活動中、求人票を見ながらいつもこんなことを思っていました。
「このアットホームな職場って、ほんとなの?」
「年間休日120日って土曜も出勤じゃないよね?」
みなさんもお気づきかもしれませんが、民間企業の求人って公務員の世界とは違って”営業トーカ感”が強いんですよね。
基本的に良いことしか書いてないし、なんか信じきれない部分もありますよね^^;
そう思った時にぜひ活用して欲しいのが企業の口コミサイトです!
中の人の声が、リアルにわかる
正直、最初は半信半疑で軽い気持ちで調べてみました。でもOpenWorkや転職会議などの口コミサイトを見てみると、求人票では絶対に分からないことがゴロゴロ載っていました。
たとえばーー
・上司との関係性、パワハラの有無
・残業時間の実態
・昇給のスピード感
・休暇は取りやすいのか
・若手にチャンスがあるのか
など、自分自身が転職を通して叶えたいことが叶うのか、働く環境はどんな感じなのかざっくり捉えられると思います!
書いているのは元社員や現役社員なので、会社のリアルな空気感が知れるので活用しない手はないですね(^。^)
もちろん、人によって価値観や感じ方が異なるので書いてある文章をそのまま鵜呑みにする必要はありませんが、一つ転職活動を前進させてくれるものだと思うのでぜひチェックしてみましょう。
働くのは自分!自分に合う環境を見つけよう
どんなに立派な会社でも、どんなに条件が良くても、自分に合わなければ結局また転職を繰り返すことになりかねません。
なぜ転職するのか、転職で何を叶えたいのかを明確にし、口コミを参考にして自分に合う環境を見つけることが大切です。
👦私の場合は、公務員からの転職で、叶えたいものは2つ。正直、最初は年収も待遇も公務員よりも下がってしまいますがそれより大切にしたいことがありました。(この辺は公務員やはり最強でした笑)
安定の公務員を思い切って辞めて叶えたかったのは、裁量権とチームプレーです。若手のうちから裁量権を持って働き、自己成長に繋げていきたい思いが強くありました。その上で、私は個人で結果を出していくよりもチームで協働する環境を長く働く上で重要視しました。
求人票で上記条件を見定め、口コミサイトでも確認し、楽しく働ける環境を選ぶことができたと思います。
このように少しでもそこで働く環境を知り、自分の叶えたいことが叶えられるのかを知るためにも口コミサイトは有効になると思います!
まとめ:求人票は”表紙”、口コミは”本文”
企業の顔だけ見て入社するのは、もはやギャンブルです。せっかく転職してもまたすぐに転職を考えることにもなりかねません。
貴重な転職の機会なので、”中身”を読んでから決めると良いと思います!
どの口コミサイトがいいか分からない場合は、私も実際に活用していたOpenWorkをおすすめします。
どんな役職の人が、いつ書いたのか分かりやすいのでぜひチェックしてみてください(^O^)
ここまで、25歳で公務員(警察官)から転職して得た10のことの前半部分を書いてきました。初めての転職で不安な方や公務員からの転職で民間のことが分からないといった、私と同じような気持ちでいる方にぜひ転職活動のハードルを下げていただきたいなという思いでまとめています。
後半でも私が大事だと思ったことを5つにまとめようと思いますのでぜひ読んでいただけたら嬉しいです。
最後までご精読ありがとうございました。

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